冴えない彼女の育てかた11巻感想

冴えない彼女の育てかた11巻の

感想・考察・パロディをまとめました。 

冴えない彼女の育てかた11 (富士見ファンタジア文庫)

冴えない彼女の育てかた11 (富士見ファンタジア文庫)

 

あらすじ

英梨々、詩羽先輩、

それぞれをモデルにした

シナリオを執筆したことで、

彼女たちの問題をクリアした俺ー安芸倫也。

伊織にも「最高のモノを作れ」と煽られ、

ついに"メインヒロイン"シナリオ

『叶巡璃ルート』を書き始めた俺だったが、

どうしてもあるイベントで

行き詰まってしまっていた。

イベント番号:巡璃15

条件:最終ヒロイン選択で巡璃を選択した場合

概要:巡璃、主人公を意識するようになる

その内容に満足できず、納得できず、

書き直しては消してを繰り返し。

そうして、悩みに悩んだ俺が頼った相手とは…。

 

プロローグ

8月下旬。

倫也くんは、従姉妹ヒロインと

後輩ヒロインシナリオを書き上げる。

 

「わたし、わたしっ、

 現状いちばんサークルに

 貢献してるはずなのにこの扱い……

 今のメンバーの方が

 離脱したメンバーより影が薄いって問題ですよ!

 そんな、昔の女ばっかりひいきして、

 回想シーンだらけのギャルゲーなんて、

 どう考えたってクソゲーじゃないですか!」

「そんなことないから面白く作れるから!

 じゃなくてひいきなんてしてないから!」

丸戸史明

18禁ゲーム「WHITE ALBUM2」

 

「その点、出海(仮)シナリオの深さといったら……

 この、ずっと主人公を慕い続けてきた3年間が、

 物語に深みを与えるキモなんですよっ!」

「え〜、お預けくらうなら

 せめて5年は離れてなきゃ〜」

「いやその年数って一体何の根拠があるの!?」

丸戸史明

18禁ゲーム「WHITE ALBUM2」

メインヒロイン「冬馬かずさ」

 

……うん、やっぱり、

今回のゲームの作り方は間違っていた。

身近な女の子をモデルにした

ヒロインなんか作るべきじゃなかったんだ。

「ねぇ倫也くん、あなた今、

 この作品のテーマ全否定したけど大丈夫?」

「お前には一体何が聞こえてんだよ恵!?」

はい。

 

第1章 今巻の業界ネタは全てフィクションということでひとつ……

第2次正妻戦争。

倫也くんは、伊織と恵ちゃんに、

最高のシナリオを完成させることを誓う。

 

4月以来の、

恵と伊織の激しい第2次正妻……

いや聖杯戦争に戦慄しつつも、

俺は必死に2人の間に

監督者として割って入る(CV:中田◯治)。

TYPE-MOON

18禁ゲーム「Fate stay/night」

登場人物「言峰綺礼」の声優「中田譲治」

 

そう、締め切り間際の強迫観念から生まれた

やっつけシナリオは、時に神シナリオとなる。

例えば、メインライターが

1人で全部書くって大見得切ったくせに、

締め切りになっても

共通ルートすら完成してなくて、

個別シナリオは急きょ集められたゴーストが

6人がかりでたった2日で仕上げたのに、

大ヒットしたゲームだってある。

これなんだっけ。

 

『メインヒロインが

 "ぶっちぎりの1番"でなければならない』

そんな、この作品が

求める本質にして、最大のテーマに。

恵ちゃんは、ぶっちぎりなんだよなぁ…

 

第2章 文章で『凄い絵』って書くと、映像化の際に問題になります

出海ちゃんが倫也くんの家を訪れる。

出海ちゃんは倫也くんに自信作の絵を見せる。

 

『生まれて初めて、

 自分で描いてて感動したんです……

 脳が震えたんデス!』

「いやその言動は……」

まるで誰かに憑依されているかのように、

出海ちゃんは激しい興奮を隠そうとしない。

長月達平

ライトノベル「Re:ゼロから始める異世界生活」

登場人物「ペテルギウス・ロマネコンティ」の声優「松岡禎丞」

冴えない彼女の育てかたアニメ版では、「安芸倫也」の声優を務める。

 

第3章 そういえば俺、エロゲーライターだったんだっけ

美智留ちゃんが倫也くんの家を訪れる。

美智留ちゃんは倫也くんに新曲を披露する。

 

第4章 遠慮がなくなったからって、関係が深くなったと思わない方がいい

恵ちゃんと倫也くんの日常。

しかし叶巡璃ルートは、

未だ輝かしい白色のままだった。

 

「けど倫也くん、

 1年くらい前に言ったよね?

 ギャルゲーには

 『ルールに縛られない』っていうルールがあるって」

「言ってないもん少なくとも恵には!」

これは倫也くんが詩羽先輩に言った台詞。

詳細については5巻190頁を参照。

 

『これからも、嫌なところ、見せるよ?』

『倫也くんだから、見せるよ?』

恵ちゃん可愛過ぎ問題。

 

第5章 人がスランプに陥ってる描写って、なんでこんなに筆が進むんだ

倫也くんはスランプに陥ってしまう。

そこで倫也くんは、朱音さんに相談する。

 

「それはそうと、

 加藤さんにはちゃんと話したんだろうね?」

「何をだよ?」

「そりゃ、僕と2人きりで会うことさ。

 黙ってたら後で怒られるだろ?」

「色んな意味で嫌過ぎること言わないでよ!?」

正妻戦争。

この2人っていつから仲が悪いんだっけ……

 

まぁ、そんな事情もあって、

1度は方針を変更しようとしたこともある。

この、巡璃が主人公に

恋をするシーンをすっ飛ばして、

その後のこいびとどうしですることぜんぶを

先に書こうとして……

結局、すぐに挫折した。

Sirius

18禁ゲーム「こいびとどうしですることぜんぶ」

 

第6章 ホント、昔はもっと速く書けたんですよ……

倫也くんは、朱音さんにシナリオについて相談する。

朱音さんは、作品作りを楽しめとアドバイスする。

 

第7章 恵派の方はここに栞を挟みっぱなしにしておくのがいいかと

倫也くんは、恵ちゃんにシナリオについて相談する。

恵ちゃんは倫也くんと共に巡璃シナリオを作成する。

 

『巡璃シナリオの作成?』

「そう!メインシナリオ!

 5キャラ目!ラストルート!」

丸戸史明

18禁ゲーム「 WHITE ALBUM2」

メインヒロイン「冬馬かずさ」の台詞

 

イベント番号:巡璃04

種類:選択イベント

条件:2週目土曜日、巡璃を選択した際に発生

概要:巡璃とサッカー観戦に行く主人公。

   つい1人で盛り上がってしまう……

詳細は1巻を参照。

 

イベント番号:巡璃08b

種類:選択イベント

条件:8週目土曜日、

   詩羽06発生済みで、

   巡璃を選択した場合に発生

概要:巡璃とショッピングモールでデートするも……

詳細は2巻を参照。

 

イベント番号:巡璃13

種類:選択イベント

条件:12週目日曜日、

   英梨々10発生済みで、

   巡璃を選択した場合に発生

概要:英梨々の看病を隠していたことで、

   巡璃と初めて喧嘩してしまう

詳細は6巻を参照。

 

『だからって、

 そういうところに

 妥協したらいいシナリオは生まれないよ。

 それこそ主人公は迷いに迷って、

 3年かけてやっと決着ついたと思ったら、

 2年後にはまた白紙に戻っちゃって、

 最終的には心が壊れるくらいに悩まないと』

「そんなことしたら

 プレイヤー胃痛で死ぬからやめたげてよぉ!」

丸戸史明

18禁ゲーム「WHITE ALBUM2」

主人公「北原春希」

 

「けどさ、それだったら……」

『……そうだね、ごめん嘘ついてた。

 わたし、この主人公、本当は嫌いじゃないな』

 

『ただ、ほんのちょっとだけ、

 足りなかったんだよ。

 下げて、下げて、下げた後の、

 たまに上げてくれる、一言が……』

 

『別に、告白なんていらない。

 ただ、ほんのちょっと、

 好きになるきっかけでいい。

 何気ない言葉が、欲しいの。

 え?そんなんで好きになっちゃうんだ……って、

 そんな言葉が、欲しいの』

このメインヒロイン、ぶっちぎりなんだよなぁ……

勿論、僕はこの章に栞を挟んでいます。

 

第8章 一歩引いて見るとめちゃくちゃキモいぞこの章

恵ちゃんと倫也くんの本読み。

 

「あ〜、えっと、だからね倫也くん。

 昔の女の言葉に、こういうのがあってね」

「……その"昔の女"って、

 過去の有名人なのか

 執念深い元カノなのかどっち?」

「『あまり嫌じゃないのが嫌だった』

 っていうんだけど……」

「後者じゃね〜か!」

丸戸史明

18禁ゲーム「パルフェ」

メインヒロイン「夏海里伽子」

 

『ね』

「ん?」

『なんで、今、ここに、いないかなぁ……』

「え……」

『どうして、わたしの目の前に、

 いてくれないのかなぁ……』

すまんな…

 

エピローグ

倫也くんは、恵ちゃんをデートに誘う。

そんな時、物語に転が訪れる。

 

『そうだなぁ……わたしは』

「恵は?」

『……いらない、かな。"転"ってやつ』

この伏線は、章末に回収される。

 

「でも、今でなくちゃマズいだろ」

『え〜、何が?』

「いや、恵さぁ、

 今週に9月23日が

 含まれてるって、知ってるか?」

『…………あ〜』

4巻の伏線を回収。

 

イベント番号:巡璃?

種類:個別イベント

条件:巡璃ルート終盤

概要:巡璃の18歳の誕生日、2人は……

 

彼女が求めていなかったはずの"転"は……

よりにもよって、その瞬間に、やってきた。 

12巻へ続く。

 

まとめ

11巻のまとめでした。

今回は恵ちゃんの3週目ということで、

恵ちゃんの圧倒的なヒロイン力に驚くばかりでした。

特に第7章、第8章辺りは……

 

また今回もパルフェ、

WHITE ALBUM2のパロディが多かったですね笑。

パルフェからはいつも

里伽子の台詞が使われているので、

流石、丸戸先生のお気に入りキャラだなぁと思います。

 

次回は転となる12巻で。