冴えない彼女の育てかた10巻感想
冴えない彼女の育てかた10巻の
感想・考察・パロディをまとめました。
- あらすじ
- プロローグ
- 第1章 この爆弾を今さら使うとは自分も思わなかったよ
- 第2章 そりゃゲームのテキスト量が多くなる訳だわ
- 第3章 このシリーズで1番短い章、記録更新しました
- 第4章 打ち合わせって2時間超えたら内容頭に入ってこないよね
- 第5章 今巻の合宿描写はここまでです。本当です
- 第6章 今巻の正妻描写はここまでです。本当です
- 第7章 同人ネタだ、とっとけ
- 第8章 なぜ自分から負けに行くのかこの人は
- エピローグ
- まとめ
あらすじ
加藤と英梨々の和解を経て、
ゲーム制作に専念できる環境が
整った俺たち「blessing software」は、
夏に向け作業を進めるべく、
海の見える温泉地で合宿を行うことになった。
「皆さんにおかれましては、
イラスト映えするかわいやらしい
水着の準備をよろしくお願いしますっ！
あ、先輩もカッコいやらしいビキニパンツ的な
水着よろしくお願いしますっ！」
「…その合宿、
サークル代表的に何もかも初耳なんだけど」
しかも、なぜか英梨々・詩羽先輩の
OG2名まで同行することに!!
さらには、そんな状況に
追い討ちをかけるように、
あの"ラスボス"までもが
彼女らを追ってやって来てー!?
プロローグ
7月下旬。
blessing softwareの合宿が企画される。
「嫌だなぁ、僕だったらそんな、
直接面識のある女のコ同士で
二股なんてかけないよ。
確かにそういう、親友同士を両方とも
毒牙にかけて修羅場を堪能する、
一見真面目そうだけど心底クズな輩が
このように存在することは知ってるさ。
けれど僕の主義的にも……」
そんな、一部のキャラ批判に
繋がりそうな妙な矜持を聞き流しつつ、
俺はその茶髪パーマな
イケメン野郎の余計な発言を制する。
主人公「北原春希」
「で、でもっ、前作の
『cherry blessing』の時だって、
水着イベントのロケハンで
高級ホテルのプールに
行ってたじゃないですか！」
「出海ちゃんそれはっ!?」
冴えない彼女の育てかたb第0話のネタバレ。
ちなみにこの合宿は、
とある事情によって全く描写されない。
水着が見たい皆様は、
是非第0話をご視聴下さい。
第1章 この爆弾を今さら使うとは自分も思わなかったよ
集合するblessing software。
倫也くんは、久し振りの雰囲気に涙を流す。
「はい」
「え？」
……なんてことをつらつら考えつつ、
結局2人を止めずに
ぼうっと突っ立っていた俺の肩に、
ぽんと置かれた手。
振り向くとそこには、
もう片方の手でハンカチを差し出す恵の姿。
英梨々ちゃんと詩羽先輩の同時登場。
この2人のやりとりを見ているだけで
涙がこみ上げる倫也くんと読者。
恵ちゃんは、そんな倫也くんと
読者にハンカチを差し出す。
やっぱり第2部の恵ちゃんは、
圧倒的なメインヒロイン力やなあ……
第2章 そりゃゲームのテキスト量が多くなる訳だわ
夏合宿へ向かうblessing software。
海水浴イベント：
条件：7月後半、
学園が夏休みに入ると同時に自動的に発生
内容：ヒロイン全員と主人公で、
泊まりがけで海水浴に行く
進行：2泊3日の旅行中の流れとしては以下とする
選択肢1：目的地への移動中に発生するイベント
駅で待ち合わせ、全員で同じ電車に乗る。
さて、誰の隣に座ろうか……
そりゃゲームのテキスト量が多くなる訳だわ……
いや決して
『出海ちゃんの方から
隣に座りたがってたし』とか、
『出海ちゃんなら
深読みせずに付き合ってくれるだろう』とか、
『出海ちゃんなら
まさか断ることはないだろう』とか、
そんな『とりあえず救済キャラからいっとくか』
などという安易な帰結ではないことを
ここに明記しておく。
PS Vita版「blessing flowers」
ではそういう扱いだから…
まぁそれはそれとして、
そんな俺の、ともすれば、
初っ端に温泉シーンを挿入するような
凡百なハーレムラブコメ批判と
受け取られかねない突き放した意見に、
出海ちゃんは首を傾げつつ納得のいかない様子だ。
冴えない彼女の育てかた第0話。
「はいっ、ラストシーンに
最大の衝撃と感動を……
というわけで、
金髪ヒロインはラストで殺しちゃって
最大のお涙頂戴を狙いましょう！」
「やめてぇぇぃぃゃゃぁぁああ〜〜っっ」
メインヒロイン「小木曽雪菜」の台詞
「だって、ねぇ？
あんな、優しくて、誠実で、
カッコいい主人公なんて、
現実にいる訳ないじゃない」
「ああ、そうだな……
あんな、優しくて、正直で、
可愛いヒロインなんて、
現実にいる訳ないよなぁ」
ほんと、どんだけ好きなんだか……
「いやいやあれはないわよ倫也。
ああいうの、惚れた弱みって言うのよ。
残念ながら、その辺は脚本が陳腐に感じたなぁ」
本人が言うんだから…笑
「お前なら気づくはずなんだよ！
この主人公が、
本当は薄っぺらで、カッコ悪くて、
全然ヒロインのこと許してなくて、
それでも、彼女のことが好きだから、
必死で自分を抑えてる、情けない奴だって！」
本人が言うんだから…笑。
『ほんと、どんだけ好きなんだか』
読者の言いたいことを言ってくれる恵ちゃん。
「…………」
「……恵？」
「ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜ん」
「ちょっと！
感嘆詞がさっきより長くなってるんですけど!?」
詩羽先輩に嫉妬する恵ちゃん、最高に可愛い。
第3章 このシリーズで1番短い章、記録更新しました
旅館に到着したblessing software。
そこに現れたのは、紅坂朱音だった。
第4章 打ち合わせって2時間超えたら内容頭に入ってこないよね
紅坂朱音は、合宿場で打ち合わせを始める。
英梨々ちゃんは、
厳しいダメ出しに反論し、朱音さんを譲らせる。
詩羽先輩は、厳しい指摘に心を折られる。
第5章 今巻の合宿描写はここまでです。本当です
英梨々ちゃんと詩羽先輩は修正の為に合宿を去る。
詩羽先輩は、倫也くん達に謝罪する。
そして帰り道に我慢の限界を超えて、泣いてしまう。
「あなたが望む、
神様でいられなくなって、ごめんね？」
いつも倫也くんを導いてくれた
詩羽先輩が初めて弱音を零す。
「東京駅に着いたら、1度ミーティングしよ？」
「…………」
「2人で、なんとかあいつを
ギャフンと言わせる作戦、考えよ？」
「…………」
「大丈夫！
あんたなら、絶対にあいつに勝てる！」
「……っ」
「紅坂朱音なんかに……
誰にも、負けない物語、作れるよ……っ」
「っ……ぅ、ぁ……」
「あ……」
「ぅぁぁぁぁ……ぃ、ぁ……っ」
「…………」
「ぅ、ぅ、ぅ……ぃ、ぃ、ぅぁぁぁぁぁぁっ」
「よくもまぁ、
電車乗るまで我慢できたものね……
信じらんない意地っ張り」
涙を流す詩羽先輩。
GS1で誓ったのとは逆に、
英梨々ちゃんが詩羽先輩を
護っている姿に感動しました。
第6章 今巻の正妻描写はここまでです。本当です
合宿の写真を整理している倫也くん。
そんな中、恵ちゃんが倫也くんの家を訪れる。
恵ちゃんは倫也くんに、
詩羽先輩を救う為にシナリオを書いてもらう。
「は、はは、は……」
「……ぁ」
なのに俺の……
いや、主人公の、
憧れのひとで、師匠で、女神で。
強くて、気高くて、誇り高くて。
何があっても折れなくて、
倒れなくて、弱音なんか絶対吐かない。
「っ……ぅ、く……」
「…………」
そうだ、彼女は、
負けたらいけないんだ。
いつも余裕の笑みで、
世界を見下ろしてなければならないんだ。
だから、今こそ、
今度こそ、俺が、護ってみせ……っ
「あのさ、倫也くん」
「ぇ……」
「彼女を想って泣くの、
わたしの前だけに、しときなよ？」
今回の正妻描写も最高でした。
第7章 同人ネタだ、とっとけ
倫也くんは、冴えない彼女の育てかた
サブヒロイン詩羽先輩ルートを執筆する。
……まぁ、この辺りのシナリオは、
ここではない別のどこかに
載っているという情報もあるので、
そちらを参照くださればということで。
詳細は恋するメトロノームを参照。
第8章 なぜ自分から負けに行くのかこの人は
倫也くんは詩羽先輩に
詩羽先輩ルートをプレイさせる。
しかし詩羽先輩は、
こんなシナリオは認められないと否定する。
詩羽先輩は自分の足で立ち上がる。
そして、いよいよ、
物語は結末を迎える。
霞ヶ丘詩羽シナリオの、
本当のクライマックスにしてラストシナリオ。
詩羽先輩の、霞詩子としての、
復活編にして、最終章。
ところによっては
codaって呼んだりもするらしい。
冬馬かずさの復活編にして最終章coda。
彼女は、何の変哲もない高校生主人公が
攻略できるような生易しい女性じゃない。
だってたとえ自分の前に大きな壁が立ち塞がり、
叩き潰されたとしても。
いずれ必ず自分の足で立ち上がり、
そしてふたたび、前に進む。
……だから、そこに、主人公の存在は、必要ない。
倫也くんは、
詩羽先輩シナリオを作成する中で、
詩羽先輩が天才クリエイターのままでは、
ヒロインにはならないことを悟る。
これはゲームの中のみならず、現実世界でも、
詩羽先輩がクリエイターである以上、
倫也くんの恋人にはなり得ないことを示す。
エピローグ
夏コミ3日目。
倫也くんは朱音さんと共にビックサイトに向かう。
その中で詩羽先輩が復活を遂げたことを聞く。
まとめ
はい。10巻のまとめでした。
10巻は、詩羽先輩の3週目でしたね。
10巻では、
blessing softwareの合宿、
詩羽先輩シナリオが描かれました。
blessing softwareの合宿が見たい方は、
冴えない彼女の育てかたb第0話を…
また、英梨々ちゃんを護ろうとした詩羽先輩が、
英梨々ちゃんに護られている姿は
グッとくるものがありました。
また、正妻描写も大変良かったです。
登場シーンは1番少ないのに、
1番印象に残ってるのは、毎巻、
恵ちゃんなんだよなあ…
サブヒロイン：英梨々ちゃんルート
サブヒロイン：詩羽先輩ルートが完成。
次回はメインヒロイン恵ちゃん3週目の11巻で。
