冴えない彼女の育てかた7巻感想

冴えない彼女の育てかた7巻の

感想・考察・パロディをまとめました。

あらすじ

あの晴れた春の日、桜舞い散る坂道で「彼女」と

出逢ったことで動き出した、俺、安芸智也の夢ーゲーム作り。

幼なじみの英梨々、憧れの詩羽先輩、従姉妹の美智留を巻き込み、

紆余曲折ありながらも冬コミでの同人ゲーム完成まであと僅か…

その目前で、俺が全てを台無しにした。

「安芸くんが正しいことをしたと思ってる。でも、許せない」

そんな言葉とともに開いてしまった加藤との距離。

仲直りしたはずの英梨々のスランプ。そして、詩羽先輩の卒業。

冬コミから変わってしまったサークルの関係に、

俺は悩み抜き、ひとつの決断を下す。そして、また春がやってきて…。

 

プロローグ

2月上旬。

倫也くんと英梨々ちゃんは一緒に登校する。

 

第1章 あれ?これ今度こそ個別ルートじゃね?

バレンタインデーイベントその1。

英梨々ちゃんは、倫也くんの部屋を訪れる。

 

そういえば……

どうして俺は、最強のギャルゲーを作ろうなんて思ったんだっけ。

自分がオタクとして生を受けた証を、

作品としてこの世に残したかったんだろうか。

それとも、昔から憧れていたクリエイターという人たちに、

少しでも追いつきたかったんだろうか。

それとも、作り上げた作品を足掛かりに、

華々しくオタク業界に打って出たかったんだろうか。

それとも……

それとも……

 

第2章 俺たちの運命の分岐点には、いつも雪が降る

バレンタインデーイベントその2。

倫也くんは、詩羽先輩の新作発売を祝う。

 

「実は、他にもオファーが来てるのよね……

 どこからか『cherry blessing』のシナリオ担当が私って

 噂が流れたらしくて、某商業大手ゲームメーカーから連絡があったり」

第5章への伏線。

 

「もう1度、柏木エリの絵で、

 『cherry blessing』を超える作品を、作ってみたい」

ていうか先輩、今さら卑怯だよ。

霞詩子が、柏木エリの大ファンだったなんて、聞いてないよ……

詩羽先輩と英梨々ちゃんの過去編については、GSを参照。

 

第3章 見とけよ?ご都合主義ってのはな、こういうふうに使うんだよ

バレンタインイベントその3。

倫也くんは、伊織とこれまでそしてこれからを語る。

帰り道、倫也くんは恵ちゃんを見かける。

そして、倫也くんは1つの決意を固める。

 

まぁ、窓越しに泣かれてもそれはそれで困るからいいんだけど。

丸戸史明 18禁ゲームWHITE ALBUM2

メインヒロイン「小木曽雪菜」

 

そんなフラットな天照大神は、実は俺が電話したとき、メールしたとき、

どんな顔をしてその着信を受け止めているのか、知りたかった。

同じ表現がGS3でも使用される。

 

笑いも、怒りも、泣きもせず、本当に、いつも通り淡々と。

……ずっと見ていてくれた。

30分もの間、席から動くこともなく、本当に、ずっと……

恵ちゃん…涙

 

第4章 伏線だったのかと思ったでしょ?

倫也くんは、どうして自分がゲームを作ったのかを思い出す。

そして、blessing softwareの新作「冴えない彼女の育てかた」を立ち上げる。

 

でも今の俺は、間違いなく、この彼女に恋ができる。

ここの倫也くんの独白、本当に好きです。

1巻の時には、現実では違うからこそゲームの中では魅力的なヒロインを目指す。

7巻の時には、現実で魅力的なヒロインをゲームの中で表現するに変わっている。

 

タイトル:冴えない彼女の育てかた(仮)

タイトルは勿論。ええ、伏線だと思いましたよ笑。

 

第5章 キャラ崩壊が止まらないんですが

倫也くんは、恵ちゃんを新作制作に誘う。

そして冬コミの時の自分の行いを謝罪する。

恵ちゃんは、今まで抑えていた気持ちが溢れ出す。

 

「……………………………………………………何言ってるの安芸くん」

この時点で、恵ちゃんは倫也くんに好意を持っているので、

長い沈黙で心を落ち着かせていた?

 

「そして、ありがとう……」

「ぇ……?」

ものすごく、嬉しかった。

「加藤、お前さ、本当に……

『blessing software』のこと、好きでいてくれたんだなぁ……っ!」

今まで感情表現が曖昧だった恵ちゃんが、初めて涙を流すシーン。

深崎先生の挿絵と合間って、冴えない彼女の育てかた屈指の名シーン。

勿論、我々オタクも必ず涙を流すシーン。

 

「ね、安芸くん」

「ん?」

「明日になったら、今のわたし、忘れてね……?」

 今までフラットだった分、この章の恵ちゃん、本当に可愛い。

この章より可愛い恵ちゃんは見れない、そう思っていた時期が私にもありました。

詳細は11巻・GS3へ。

 

第6章 卒業式の告白って大抵なあなあで終わっちゃうよね

倫也くんは、詩羽先輩を新企画に誘う。

しかし、詩羽先輩はそれを断ってしまう。

詩羽先輩は、もう1度英梨々ちゃんと組むためにblessing software脱退を告げる。

 

「ごめんなさい、倫也君……もう、私はあなたと一緒に行けない」

詩羽先輩は、倫也くんからの誘いを断る。

前の章で、倫也くんに感情移入しまくっていた私は、

いきなり天国から地獄に落とされたような気分を味わいました。

え?なんで?詩羽先輩、blessing softwareやめちゃうの?

詳細については次の記事、Girls Sideで触れます。

 

「あなたは、そこを解決できなかった……

 澤村さんにも、私にも、無理を強いることができなかった」

倫也くんは、この問題を12巻で解決する。遠い。

 

「紅坂朱音の1番の目当てはね……私じゃ、なかったの」

スタッフ:

企画・設定・ストーリー原案・キャラクター原案:紅坂朱音

脚本:霞詩子

キャラクターデザイン:柏木エリ

詩羽先輩のみならず、

英梨々ちゃんもいなくなってしまうことが明かされる。

5章との落差が……

 

第7章 どんな章題にしてもネタバレになるだろ

英梨々ちゃんと詩羽先輩は、倫也くんにblessing software脱退を告げる。

全てを失ってしまった倫也くんは、あの坂道へ向かう。

そこで出会ったのは……

 

あたし、倫也が側にいると描けない。

倫也も、あたしに無理やり描かせることができない。

12巻への伏線。

 

だって、あの時は坂を下っていたけれど、今は上っている。

だって、あの時は自転車だったけれど、今は歩いてる。

だって、あの時は朝方だったけれど、今は夕方で。

だって、あの時の俺と、今の俺は、何もかも違ってて。

倫也くん…涙。

 

その時、ひときわ強い風が、一瞬だけ俺の足を止め……

慌てて目を閉じ、そしてふたたび開いた瞬間、その視界の先に、

何か白いものが映った。

 

「え……」

坂の上。

てっぺんの、ど真ん中。

夕陽をバックに佇む、白い帽子の、女の子。

恵ちゃん、最初から最後まで冴えっぱなしなんだよなぁ……涙。

 

「だから加藤恵……もう1度、俺のメインヒロインになってくれ!」

「わたしを、また、誰もが羨むような……メインヒロインに、してね?」

冴えない彼女の育てかたbの最終話で同じシーンが描かれる。

いや、ほんと、アニメ版も滅茶苦茶良いので、是非見て欲しいです。

ところで3期はあるんですか?

 

エピローグ

倫也くんは、大阪へ向かう英梨々ちゃんと詩羽先輩を見送る。

そして春がやって来て、出海ちゃんはblessing softwareに加入する。

倫也くん達は、新しい伝説へと向かって、走り始める。

 

「これ……ちょうだい?」

英梨々ちゃんは、倫也くんの眼鏡を貰う。

この眼鏡は、2巻で恵ちゃんが倫也くんにプレゼントしたもの。

英梨々ちゃんがこの眼鏡を貰ったせいで、

恵ちゃんと英梨々ちゃんの仲違いが決定的になる。

(アニメ版でも、英梨々ちゃんは倫也くんの眼鏡を貰うが、

それは恵ちゃんがプレゼントしたものではない。

このアニメ版の場合、恵ちゃんと英梨々ちゃんは劇的な決裂をしていないと思われる。)

 

まとめ

はい。ということで第1部完となる7巻でした。

7巻は、恵ちゃん回ということでいつも以上の大活躍でした。

いや、ほんと、冴えない彼女って誰のことですか。

 

7巻は完成度が高く、シリーズの中でも3番目位に好きな巻です。

(現時点で1番好きなのはGS3、次が11巻です。)

恵ちゃんが初めて自分の感情を吐露する話や

英梨々ちゃんと詩羽先輩のblessing software脱退、

そして恵ちゃんの圧倒的なメインヒロイン力を見せつける坂道、見所が多いです。

 

次は第2部開始となる8巻と行きたいところですが、

刊行順に記事を書くという個人的なルールが。

ということで、次回は英梨々ちゃんと詩羽先輩の過去編であるGS1で。